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- 準構造化天井用下地 SZG
準構造化天井を実現する専用天井下地「SZG」
特長
従来の吊り天井とは異なり、準構造化天井※1とすべく構造設計された支持構造部に設置する天井下地です。
主体構造部では実施が困難な仕上げ形状、天井板施工精度の確保が可能な天井下地です。
主体構造部と一体で動くとみなされる天井固有周期0.1秒以下※2として設計可能な天井下地です。
実大加振装置による耐震性能確認が実施された天井下地です※3。
※1 準構造化天井:音響性能等の要求から特に重量のある天井を実現する場合は、下地から天井面そのものまでを「構造」として
設計施工し、仕上げ面が必要な場合は安全性評価法を用いて軽量柔軟な天井を設ける(日本建築学会 天井等の非構造部材の
落下に対する安全対策指針・同解説)
※2 直天井と認められるのは、上部主体構造と天井部分が一体となって動くとみなされる場合で、一般的に固有周期が0.1 秒以下
の構造が直天井としてみなされています( (一社)日本建築構造技術者協会 設計者のための見落としてはならない非構造部材)
※3( 下記)実大加振試験参考データ
用途
ホール
商業施設
学校施設
体育施設
病院
避難施設 等
実大加振台試験
実大加振台による耐震性試験 [京都大学]
実大加振台(京都大学)にて神戸波・築館波・益城波の加振を実施し耐震性能を確認しました。当社技術研究所にて静的な加力試験も実施しており、その剛性・耐力を用いて、準構造化天井として耐震設計が可能な天井下地です。
熊本地震KIK-NET益城(前震) EW方向の吊元応答加湿度
熊本地震KIK-NET益城(前震) EW方向の天井面応答変位量
部材の詳細
SZG支持材
SZG固定金具用ボルト
野縁受け・振れ止め
耐震自在クリップW
野縁受けジョイント
専用ビス
SZG固定金具
野縁
耐震クリップ
耐震RクリップW
野縁ジョイント
勾配切換え金具
直角金具(入隅、出隅)
参考図
野縁方向
野縁受け方向
部材構成一覧
耐風圧仕様における風圧力ごとの天井構成目安
風圧力 |
~1500pa(N/m2) | ~5000pa(N/m2) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
母屋材(支持材) | C-100×50×20 | @900以下 | @600以下 | ||||
野縁受け(支持材) | CC-25 | @900以下 | @600以下 | ||||
野縁 | CW-25 | @303以下 | @227.5以下 |
【設計上の注意】
・天井板の質量は8kg/m2を想定しております。
・風圧力の設定等により、使用される部材や設置間隔等が異なってきます。
・風圧力に加え地震力も想定する場合は、別途耐震設計が必要となります。
・天井懐が3mを超える場合は、特記として吊りボルトの補強方法等について設計してください。
・軒天井、ピロティ天井等、屋外の野縁等の間隔は、地域性、個別性等の諸要件により風荷重が異なるので、「標仕」では特記によるとしている。したがって、設計者が構造計算等によって野縁等の間隔等を定めることになる。なお、監督職員は、施工計画書で、実際に使用する部材の断面性能等を使った構造計算により確認された工法であることを確かめて、承諾することになる。 (建築工事管理指針 令和元年版 下巻より)
施工方法
※支持構造部材下端から野縁下端までの長さ
■SZG固定金具の取付について(SZG支持材の調整高さ範囲※:68~325mm)
設計例(天井固有周期の算定)
対応の流れ
1 天井下地を設けるための主体構造部(ブドウ棚等)を準構造として設計願います。
2 主体構造部(ブドウ棚等)と天井板を繋ぐ天井下地材SZGの設置をご検討願います※。
※設計条件が既往の仕様や試験データに適合しない場合は特注仕様の検討・加振試験・ユニット試験等の実施が必要になる場合があります(費用別途)
加振試験動画
注記
・SZG専用の各部材と異なるものを用いた設計・施工は実施しないようにしてください。
・主体構造部(ブドウ棚等)は準構造として設計されたものとしてください。支持構造部の形状はC-100x50x20となります。
異なる場合はお問合せください。
・照明設備等天井面に設置される設備の耐震補強は別途実施願います。
・施工に際しては当社標準施工要領書に基づいた施工計画書を作成し施工確認を実施してください。
・建築確認申請等において、特定天井としない天井とするには各審査担当者の承認を得てください。
・音響設計においては音響設計者との協議の上仕様検討を実施してください。
本製品「準構造化天井用下地 SZG」に付属可能なLED照明
施工例
高知大学
製品など改良のため予告なしに規格その他を変更することがありますので、あらかじめご了承ください